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​Sabo Henbori

  東京都檜原村にある集落、人里(へんぼり)地区の木造住宅を修復し、一部を茶房に改修するプロジェクト。外壁、屋根、建具など状態の悪いものから丁寧に復元する作業を行い、少しだけ存在感のある開口部や家具を付け加えた。

 

 敷地は新宿から電車で2時間の最寄り駅からさらに車で40分、丘陵地帯の集落の一角にある。人里(へんぼり)の名は仏教や朝鮮半島由来など諸説あり、道に沿ってカーブを描く石垣やかつての草葺き屋根の面影のある木造建築が残る。
 築40年以上の当木造住宅は地元の大工が建てたもので、その後何度も増改築を繰り返し、2年間空き家であったこともあり、外壁や屋根は損傷が激しかった。また駐車場整備や飲食店にするための設備の新設など工事内容は多岐にわたるため、まずは既存建築の修復を最優先にすることにした。外壁の下見板張りは周辺の緑と調和をとるような赤茶系の塗装が施してあったので、同じ色味で修復し、その外壁に合わないアルミサッシは少し存在感のある木サッシのFIX窓と玄関に交換した。また茶房のメインの和室の左官部分や鴨居部分などは元の色で修復し、その周辺を囲うように配置されている廊下とその壁は異なる色味で仕上げ、空間を強調した。
 
 
 

Program

Location

Area

Year

Cafe+House
Hinohara, Tokyo

135㎡ 
2023

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